はじまりはいつもミステリー EP15

ご主人様の田舎、周りが見渡せる広い風景。そんなところで一人ただ一点を見つめ両手を広げている怪しい人影を気にしていた。吾輩はこの田舎道の散歩では必ず奴のところへ行ってみる。今でこそ慣れた町、慣れた道ではあるが、初めての時は、それなりに警戒しているし、それなりの敵との遭遇に備えていた。あの日から、奴は本当に不思議な奴なんだ。少しずつ近づく吾輩をまるで無視。何度か近づいては離れてを繰り返し、興味のシグナルを出してみたが、奴は動じない。話かけても答えない。奴は本当に不思議なんだ。そしてこの町には同じような奴をよく見かける。いったい何人いるんじゃ。そうそう、ご主人様は『かかし』と奴の事を呼んでいた。