Episode7~白い壁の向こうに④~

食事を終えて席を立とうとした瞬間、その人の携帯電話がけたたましく鳴った。取引先からの電話だろうか?あわてて通話ボタンを押して「はい、杉浦です・・ああ、いつもお世話になっています〇〇△◇##・・で、今・・・」話しながら私からどんどん離れていくので会話は全然聞き取ることができなかった。が、その人の名前が杉浦さんという事だけはわかったので良かった。確かに紹介された時に聞かされたのはそんな名前だった気がする。5分くらい話して戻ってきた後杉浦さんは会計を済ませ、一足早く会社へと戻っていった。いまさっき食べたばかりなのに相手ももうちょっと考えろよな~なんて思いながら私も会社へと戻った。そのあとも色々な説明を受けたり、書類を整理しているうちに退社時間になったので、早々と帰路についた。いくつになっても最初の日っていうのは疲れるものだ。炊事もする気分にもなれないので自宅の近くのコンビニへ寄った。だが思いもよらないことに弁当コーナーを物色しているとどこかで聞いたことのある女性の声で「こんばんわ」と話しかけられた。隣人の女である。